2010年3月1日月曜日

ROSディストリビューション「Box Turtle」リリース!


米国西海岸時間: March 1, 2010

はじめてのROSディストリビューション「Box Turtle」がダウンロード可能になりました!ディストリビューションの定期的なリリースによって、安定性が向上することとROSの導入が促進されることを願っています。

ROSディストリビューションはLinuxディストリビューションと同様、テスト済み、リリース済みの幅広いライブラリを一緒に提供します。Box Turtleには最近リリースされたたくさんの1.0(安定版)ライブラリが含まれています。これらBox Turtleの1.0ライブラリは安定したAPIを搭載しているので、バグの修正時のみアップデートされます。また次の「C Turtle」のリリース時に、古いバージョンとの互換性を保つよう努力を続けていきます。

ディストリビューションのリリースには、たくさんの利点があります。あなたが一貫性のあるROSライブラリのセットを使って試しに開発してみようと考えている開発者であれ、ロボット研究の教材を開発するために安定性のあるプラットフォームを必要としているインストラクターであれ、共有インストールをしようとしている管理者であれ、誰にとってもディストリビューションによって、ROSをインストールしたりリリースしたりするプロセスが単純化されます。またBox Turtleにより、新しい機能は古いバージョンとの互換性を保てるだろうかと心配することなく、簡単にバグの修正ができるようになります。

Box Turtleのリリースによって、Ubuntu debianへのROSのインストールは非常に簡単になり利便性が向上しました。"apt-get install"を使ってROSとたくさんのライブラリをインストールできるんです。私たちはこの機能をウィローガレージのすべてのロボットへのROSのインストールに使ってきています。PR2のブラグ差し込みチームは、Box Turtleのライブラリを利用して改良コードを書けたので、時間の節約と高い安定性を得ることができました。

Box Turtleには、ROSのみのインストールの他に「base」と「pr2」の2種類があります。「base」はナビゲーションやビジュアライゼーション(可視化)など主要な機能やツールを含むもので、「pr2」にはPR2の共有インストールで使うライブラリやシミュレーション上でPR2を動かすのに必要なライブラリなどが含まれています。ロボットはパーソナルコンピューターよりも種類が様々なので、次のバージョンでは他のロボットのハードウェアもカバーしたものをリリースできれば、と思っています。

Box Turtleのための新しいインストール手順を作成しました。ぜひ試してみてご意見を聞かせてください。

ディレクター、PR2ベータプログラムを語る


米国西海岸時間: March 1, 2010

今年の初め、PR2ベータの無償提供先の募集を開始し、120もの応募意思表明をいただきました。
今日3月1日はいよいよプロジェクトの最終提案書の締切り日です。このプログラムに興味をもってくださったすべての方々、プロジェクト案取りまとめにご尽力くださった方々に、心から感謝いたします。最終提案書を読ませていただくのがとても楽しみです。

上は、PR2、ROS、PR2ベータプログラムについてのビデオです。ぜひごらんください。

(以下はビデオの内容です。)

「PR2ベータプログラムについて」

今やパーソナルコンピュータが、私たちの生活に不可欠なものとなったように、パーソナルロボットにも同じような未来が待っています。まだ先は長いですが、確実に前に進んでいます。

これまでは、移動用の車輪の製作など本来のロボット研究開発以外の部分に多くの時間を費やさなければなりませんでした。PR2+ROSというプラットフォームを提供することによって、研究者はプラットフォームに悩まされることなく開発に専念でき、リソースの共有が効果的に行われるようになります。

PR2ベータプログラムでは約10台のPR2ロボットを、大学、企業、ハッカー(コード開発者)コミュニティなどに無償で提供します。PR2がウィローガレージの外でも使われるようになれば、開発コミュティ全体が育ちますし、お互いに開発の成果を公開し、活用しあうことで、開発が促進されます。

「ソフトウェア開発者のためのロボット」

PR2ROSは、より良い環境でソフトウェア開発を行えるよう、細部にこだわって作られています。例えばロボットの力を最大限に発揮するためのコンピュータ。PR2は最先端の高性能なコンピュータ(8コアi7 Xeonシステム、24GBのRAM、2TBのハードディスク)2基を搭載しています。ログ用ハードディスクは取り外し可能なので、膨大な量のログを迅速に得ることができます。またPR2は開発用プラットフォームですので、堅牢性を重視しています。

「ロボットを使って開発する」

ソフトウエア開発者は、ロボットを使って実験する必要があります。失敗をおそれず開発できるというのはイノベーションにとって非常に重要なことです。
PR2がドアを開ける実験に使ったドアは、ペンキがはがれたり、ひっかき傷などが残っています。
何度も失敗するのは当たり前です。ロボットにもドアにもダメージがあることはわかっていますが、失敗しても繰り返し実験できるというのは開発には必要なことです。そのためにPR2があるのです。


「すぐに開発にとりかかれる」

ROSはソフトウェア開発プラットフォームです。たくさんのライブラリ、ツールがあり、最初から高レベルの開発が可能です。低レベルのハードウェアドライバに関するライブラリから始めて、ナビゲーション、二次元、三次元認識と進めていくこともできます。また開発ツールセットを使うと、データロギング、プレイバック、キャリブレーションや他の研究所とのコードシェアなどができます。
ライブラリもツールもオープンソースなので、自由に使用でき、必要にあわせて新しい機能の開発、成果の共有が簡単にできます。

「ROSでロボットを動かす」

ROSが素晴らしいのは、誰もが使える、ということです。ベータプログラムの参加者でなくても、ROSを使って開発したり、あなたのロボットを動かすことができます。
すでに10数か所の企業や大学の研究機関がオープンソースコードをROSでリリースしています。ROS開発コミュニティはほんとにすごい。PR2ベータプログラムでどんなことが行われていくのか非常にわくわくしています。
多くの開発者が、ロボットをROSで動かしてみて、その開発環境やツールがいいので、とても喜んでくれています。ROSコミュニティに開発者が集うことで、同じ研究を重複して行うような無駄を省き、他の開発者の成果を生かして自分のやりたい開発を行えるので、ロボットの研究開発は飛躍的に進歩していきます。より迅速に、より効率的に、そして、どんな研究機関や個人が単独で行うよりも、大きな成果をももたらすことができるでしょう。

2010年2月26日金曜日

ROS、PR2、テキサスのビデオモンタージュ


米国西海岸時間: Fri, 02/26/2010

ROS、PR2、テキサスについて、みなさんにもっと知っていただけるように、ビデオをたくさん撮りました。これから徐々に公開していきたいと思います。
ひとまず今日はモンタージュを作りました。ぜひお楽しみください。



2010年2月25日木曜日

ROS 1.0.1 リリース

米国西海岸時間: February 25, 2010

ROS 1.0.1 更新パッチがリリースされました。APIの変更はありません。
現在、ROS 1.0.0を使っている方は、アップデートをおすすめします。

変更リストはこちらです。

テキサイについてもっと知りたい!



米国西海岸時間: February 25, 2010

着々と進行している、テレプレゼンスロボット「テキサス」のプロジェクトについて、ウェブサイトを更新しました。プロジェクトの概要やよくある質問に対する回答を掲載していますので、ごらんください。

私たちが、最初のテキサスを会社に余っている部品を使って作ったように、多くの方から「私もテレプレゼンスロボットを作りたいのですが」と聞かれます。そこで、現在のテキサスアルファに使われているたくさんの市販の部品などの技術仕様を盛り込んだハードウェアのページを加えました。

テキサイロボットの概要


テキサイロボットの概要

テキサイは、ウィローガレージが開発しているテレプレゼンスロボットです。プロジェクトの目的は、ロボット・テレプレゼンスによるインタラクションの技術的、社会的な課題と恩恵を理解することです。

このプロジェクトは、ある問題を解決するために始まりました。ウィローガレージの2人のエンジニア、Dallas GoeckerとCurt Meyersは、2000マイル(約3200キロ)離れた場所で仕事をしていて(Dallasはインディアナ州、Curtはカリフォルニア州)、もっと効率的に一緒に仕事ができないものか考えていました。Skypeやコンファレンスコールでは、毎日オフィスで実際に人に人とがやりとりするように気軽に会話することができません。もっとよい方法を求めて、DallsとCurtは、自分たちが趣味で作ってきたバトルボッツ(格闘ロボット)とPR2の知識を使って、テキサス1の製作に取り組んだのです。

Dallasは、今、ウィローガレージの社員として、ほとんどインディアナ州で仕事しています。もちろんテキサイを使って、カリフォルニア州メンロパーク市にあるウィローガレージのみんなと連携をとりながら、一緒に働いています。



この新しいプラットフォームに非常に興奮したわたしたちは、25台のテキサイ・アルファを製作し、ロボット自体のテストや様々な実験を行うことを決めました。

テキサイは、簡単に改変できるように設計されていて、反復型開発を迅速に行うことができます。BoschのフレームとUSBベースのコンポーネントを使っているのでパーツの追加や取り替えも簡単です。

よくある質問

1. テキサイはもうすぐ販売されるのですか?

まずは、テキサイを使ってテレプレゼンスの経験を積んでいくことと、どのような課題や問題が出てくるかを調べることにフォーカスしています。今は販売していませんが、もし今後の購入等に関してご興味がありましたら、texai-bizdev@willowgarage.comにメールをお送りください。今後もウェブサイトで新しい情報をお知らせしますので、ぜひごらんください。

2. テキサイを1台作るのにはいくらかかりますか?

今は費用を公表していませんが、もし似たような製品と比べてみたいのであれば、RoboDynamics TiLRSuperDroid Robotics RP2Wについて調べてみられてはいかがでしょうか。

3. 自分でもテキサイを作れますか?

もちろんです。詳しい情報はハードウェアのページにあります。でも、もし私たちと一緒にテキサイを作ってみたいなら、texai-info@willowgarage.comにご連絡ください。今特に次のような方を募集しています。

  • 高い技術を持ったPythonプログラマー
  • Wifi、OOB システム、GSM/LTEについての確かな経験のあるコミュニケーション・エンジニアリング・プログラマー
  • 移動プラットフォームのための音声・映像についての確かなソリューションを持った方


2010年
テキサイのビデオモンタージュ
HARKをテキサイロボットに搭載
2009年

2010年2月23日火曜日

「移動マニピュレーションのための3D認識とモデリング」ワークショップ(ICRA2010)

米国西海岸時間: February 23, 2010

Radu Bogdan RusuAndreas NuechterGary Bradski、Alexey Zakharovは、ICRA 2010(アラスカ州アンカレッジ)のワークショップ「移動ロボットマニピュレーションのための三次元認識とモデリングにおける最良の演習」をオーガナイズしています。このワークショップの目的は、移動ロボットマニピュレーションのための三次元認識とモデリングのアルゴリズムに関する最先端の研究を確認することです。

研究者のみなさんの最新の論文をお待ちしています。説得力のあるビデオや現地でのデモによる研究の途中経過報告も歓迎します。論文を提出しない方も、ワークショップに参加できます。

提出期限は2010年3月7日です。トピックスの詳細など詳しくはこちらをご覧ください。