半年毎に新しいバージョンのリリースをおこなっているROSですが、
8月はじめに、C Turtle(バイナリー)版がリリースされました。
今年2月のBox Turtle版からのアップグレードとしては、
- コアライブラリの改善や多くのバグ取り
- 低レイテンシ、C++ノード間でのzero-copy式メッセージ通信を提供する「nodelet」
- Lispクライアントライブラリの公式サポート
- firewireカメラ用の公式ドライバー
- サードパーティによるライブラリのバージョンアップ
* Stage 3.2.2、Bullet 2.76、Eigen 2.0.15、KDL、Gazebo - 試験的ライブラリの導入
* 三次元知覚、マニピュレーション、把持、ビジュアル・オドメトリ
などが含まれています。
詳しくは、弊社公式の日本語ブログの記事を
ご参照くださいますようお願い申し上げます。
http://bit.ly/ROS-CTurtle
特に、タスクプランナーのSMACHは、ROSとも、
ROSと使わなくても利用できるPythonライブラリーで、
ロボットの行動の分岐やその時々のデータ確認のため、
非常に有効なツールであると思います。
弊社のプラグイン、ビリヤード、カート押し、ビールを取りに行く
などのアプリケーションに大活躍いたしました。
ぜひ、お試しいただきたいと願っております。
http://bit.ly/SMACH
また、弊社に関して、「オープンソースで人を集めて、
Googleにでも売却するのだろう」との非常に残念かつ
勝手な憶測を噂として流している日本の方々がおられました。
弊社創業者が、弊社のビジョンや目的に関して、
約9分間のスピーチを行ないました。
その全文を日本語にて掲載しておりますので、
ぜひ、ご高覧くださいますようお願い申し上げます。
スピーチの中では、
- 弊社ができたきっかけは、トヨタ自動車の工場に感動したこと
- 工場の中でのオートメーションが、私たちの日常生活に応用できたら、
世界経済(GWP)は、100年で、200倍になるから、パーソナルロボットはすばらしい - ロボットは難しい
- 弊社の戦略は、言語が違うMEとEEとCSの人達がいっしょに仕事をできるようにすること
- 多種多様な研究者、エンジニアと産業界の人々が参加できるコミュニティを成長させること
- ハードやソフトのプラットフォームを提供し、研究者が効率よくすばらしい研究で立ち上がれることをサポートすること
- そのようなプラットフォームを所有したくない。コントロールしたくない。
ゲートキーパーにもなりたくないし、アプリの承認も行いたくない。 - ただ、研究開発を加速させ、パーソナルロボット産業界の創出をなんとか実現させたい。
それが、WG社のビジョンであり、創業した理由です。
ということを述べております。
http://bit.ly/WG-Vision
スピーチの映像にでてきますが、2001年7月に、
トヨタ自動車の当時の内山田取締役(現副社長、初代プリウスのチーフエンジニア)
のお招きで工場見学をさせていただいたことが、
現在のROS、PR2、テキサイロボットを生じさせたこと。
当時の共通項が、メーリングリストとコミュニティであったことに
奇遇の縁を感じずにはいられません。
なぜ、毎年、多額のお金を投じて、無償のソフトROSを開発したり、
高価なPR2を無償で、11の研究所に提供した
http://bit.ly/11PR2BetaSites
か、その理由を、創業者のスピーチより、
ご理解いただければ、大変に光栄に存じます。
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